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ブリンク・チャージング(Blink Charging)の決算情報


(出典:Forbes WHEEL)

さて、今回はEV関連銘柄に戻りたいと思います。
EV関連をもう少し調べたいので、もう少しお付き合い頂ければ幸いです。

今回はEV充電ステーションのブリンク・チャージング(NASDAQ: BLNK)を紹介します。

 

ブリンク・チャージングの事業内容

公式HPによると、ブリンク・チャージングは2009年創業の比較的新しい企業で、マイアミに拠点を構えています。

既にアメリカ全土にEV充電設備の設置実績があります。

ABBやチャージポイント等の競合他社と異なり、ハードの製造、ネットワーク、運用までの全てを行っているのが特徴です。

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従って、ブリンク・チャージングのビジネスモデルとしては、充電機器の発売に始まり、充電機器の保証サービス、政府からの補助金、そしてEVドライバーからの充電に対する支払まで、各プロセスで収益が得られます。
EV充電設備が使われる限りは継続した収入があるので、事業の安定性が期待できます。

 

EV充電の市場規模


(出典:evadoption)

上記はアメリカのEV充電設備の数になりますが、年々増加傾向です。
2020年時点でも設置総数が増加しており、今後もこの傾向が続くと見られます。

脱炭素が推し進められている中で、充電設備が無いとEVも普及が進まないので、EV充電の設置は緊急課題と言えます。

 

ブリンク・チャージングの競合


(出典:evadoption)

既に一部紹介しましたが、ブリンク・チャージングはABB等の各競合がいます。
アメリカにおいて、2017年時点ではチャージポイントが首位、Teslaが2位、その次にブリンク・チャージングの順番です。

アメリカだけに限定すれば、競合は複数おり、決して楽な業界では無いことが言えます。

 

ブリンク・チャージングの株価


(出典:YAHOO!ファイナンス)

ブリンク・チャージングは2018年に上場したので、3年分しかデータがありません。

IPO後もずっと株価は低迷していましたが、2020年に大きく上昇、その後少し下がって落ち着いている状況です。
2021年のピークと比較すると買いやすい株価になっています。

 

ブリンク・チャージングの各指標


(出典:YAHOO!ファイナンス)

ブリンク・チャージングの各指標ですが、PER(株価収益率)は赤字なので数値がありません。
収益力は無いのに株価が高く、割高な状況と言えます。

PBR(純資産倍率)は62.53倍と、基準の1倍を遥かに上回っています。
CSI Marketによると、電気・配線機器メーカーのPBRは1~3なので、これらと比較してもかなり割高です。

上記より、ブリンク・チャージングの株価はかなり割高と言えます。

 

ブリンク・チャージングの配当金

ブリンク・チャージングは無配当です。

株主に還元するだけの余裕は無さそうです。

 

ブリンク・チャージングの業績(損益計算書)


(出典:ブリンク・チャージング年次報告書)

2020年は増収減益(赤字)となっています。

売上の大半は機器販売によるもので、コロナ禍にも関わらず各種充電設備の売上が伸びました。

営業損失が大きくマイナスですが、報酬が前期比で大幅に増加しています。
報酬の増加は人員増加、幹部報酬、マーケティング部門等の人件費で、先行して人員増強した為だということです。

又、2021年1Q四半期報告によると、2021年1Qは前期比72%増の売上2百万ドル、純損失は7百万ドルでした。
2020年と同様、技術部等の人件費増加により損失が拡大しています。

上記より、ブリンク・チャージングはまだ人件費が大きく、収益化は遠そうです。

 

ブリンク・チャージングの資金繰り(キャッシュフロー計算書)


(出典:ブリンク・チャージング年次報告書)

ブリンク・チャージングのキャッシュフローは、営業キャッシュフローがマイナス、投資キャッシュフローがプラス、財務キャッシュフローが大きなプラスです。

営業キャッシュフローについては、「業績」で記述の通り、本業で損失が出ています。

投資では、有価証券の売却益でプラスの収益になっています。

財務キャッシュフローは普通株式の公募によるものです。

上記より、資金繰りは問題無いですが、上場して間もないとはいえ、まだ本業で利益が出ていないのは苦しいところです。

 

ブリンク・チャージングの財務状況


(出典:ブリンク・チャージング年次報告書)

ブリンク・チャージングの財務は、取引量が増えて資産が大幅に増加しています。

流動資産÷流動負債=流動比率は418%で、100%を超えており支払い能力は問題ありません。

自己資本比率は80%と、理想の40~50%を超えており、倒産の心配は無さそうです。

上記より、財務状況は問題無く、まだ支払いが行き詰まることは無さそうです。

 

ブリンク・チャージングの業績予想

公式HPには業績予想が見当たりませんでした。

既述の2021年1Qの結果を見るに、売上がかなり上がらないと人件費をカバーするのが難しく、恐らく2021年も赤字だと予想できます。

 

総評

ブリンク・チャージングの個人的な総合評価は60点です。

IPO後も確り資金が確保できていますが、収益化はまだまだ先です。

一番悪いのは、IPOして3年も経つのにまだ営業キャッシュフローがマイナスなところです。色々な戦略があるとは思いますが、増員したとはいえ、まだ人件費がカバー出来ていない状況は個人的にはマズいと思います。

ブリンク・チャージングに投資すべきかどうか、「私の判断は絶対におススメしない」です。

以上、ブリンク・チャージングの決算情報でした。

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