米国株

ブリストル・マイヤーズ・スクイブの株を買えば配当生活が実現できる!?BMYの銘柄分析


(出典:ADVANCE LOCAL

先日、ヘルスケアセクターの高配当株でブリストル・マイヤーズ・スクイブ(NYSE: BMY)をおすすめとして紹介しました。

高配当株を探しているならヘルスケアの一択!今後増配も期待できるおすすめ銘柄3選(米国株)

アッヴィ(NYSE: ABBV)と同様、ブリストル・マイヤーズも大手で非常に人気の銘柄です。私は投資対象として人気な大型株は避けたいのですが、高配当狙いなら大型株も検討に入ると思うので、今回もしっかり分析してみたいと思います。

ではさっそくいってみましょう!  

 

ブリストル・マイヤーズの企業概要、事業内容(単純事業)


(出典:sec.gov

上記画像の通り、ブリストル・マイヤーズ・スクイブは1989年に創業した老舗企業です。社名がめちゃ長いですが、上記の通り創業者のブリストルさん、マイヤーさん、スクイブさんを取っています。1人にできなかったんですかね?(笑)、おかげでブログのタイトルもとても長くなってしまいました。

ブリストル・マイヤーズで一番売れている医薬品は「Revlimid」という骨髄腫の治療薬で、2020年の世界売上3位です(参照:FIERCE)。他には抗凝血剤「Eliquis」、抗がん剤「Opdivo」等、様々な医薬品を取り扱っています。

アッヴィと同様、非常に大きな会社ですが製薬一本に集中しており、投資家にとって事業複雑化、多角化によるリスクが少ない銘柄だと言えます。  

 

骨髄腫の治療の需要(社会需要)


(出典:Optima Insights

上記は骨髄腫の治療(恐らく医薬品)の市場規模予想です。2019年から上記の予想で推移し、市場が成長していくということです。

骨髄腫の原因も様々なようで、今後特定の要因で爆発的に増えるわけではないものの、やはり特に高齢の方の人口増加が主な要因となって、今後は市場規模が大きくなるでしょう。

 

製薬業界構造(競争要因)

製薬業界について5フォース分析をしてみましょう。
(出典:BizVibe

先ず直接の競合は他の製薬会社でしょう。上記は製薬会社トップ10になります。ジョンソンエンドジョンソンがトップ、ファイザーが3位です。ブリストル・マイヤーズはランキング外ですが、世界トップレベルであることは間違いないでしょう。製薬会社の数は多く、競合間の競争は激しいと言えます。

次は顧客との力関係です。ブリストル・マイヤーズの顧客は病院やクリニック、薬局等、医療関係者になります。骨髄腫の治療薬はRevlimidだけでは無いので、病院が他の治療薬を選ぶ可能性もあり、ブリストル・マイヤーズの顧客に対する交渉力は限定的でしょう。

仕入先との力関係ですが、ブリストル・マイヤーズの仕入れ先は医薬品原料等のメーカーと、製造を一部委託している筈で、医薬品製造を行う企業も仕入先になります。ブリストル・マイヤーズは世界トップクラスの製薬会社なので、赤子の手をひねるが如く簡単に仕入先を替えられるでしょう。

代替品の脅威について骨髄腫の治療薬を例に考えると、薬物療法以外には細胞移植、放射線治療があります(参照:大同病院)。やはり薬物療法は非常にオーソドックスで、医薬品を全く使わないケースはあまり無さそうです。

新規参入者について、どれくらいニューカマーが多いのか、IPOの企業数が目安になりそうなので見てみましょう。2021年にIPOを予定している銘柄一覧を見ると、結構多くの医薬品会社が名を連ねており、新規参入が多そうです。

上記を纏めると、製薬業界の競争はかなり激しいと予想されます。製薬業界はいち早く莫大な資金を研究開発に投じて、素早く製品化、特許を取得して競合を排除することが鍵になり、その点では資本力がある大企業が優位であると言えます。スピード感が求められる業界なので、ワクチン開発が良い例ですが、日本がアメリカに遅れているのも納得です。

 

ブリストル・マイヤーズは顧客を独占しているか(独占力)

既述の通り、骨髄腫の治療薬は複数あり、Revlimidがかなり優位に立っていますが、シェアを独占しているわけでは無いでしょう。

ブリストル・マイヤーズに限らず、よほど需要が無い医薬品で無い限りは、特定の医薬品を1つのメーカーが独占するのは難しいです。患者さんからしたら、特定の病気についてメーカーが1社だけだと供給が頼りなさ過ぎて恐ろしいです、命の危険だってあるんですから、複数の供給先を確保することは医薬品業界の義務と言っても良いでしょう。  

 

ブリストル・マイヤーズに似た事業を他社が始めるか(参入障壁)


(出典:Bristol Myers Squibb

一般論として製薬は高度な知識を持つ研究者や医師、特許のエキスパート等の人材が必要な他、製造設備、研究開発の資金、製造許認可等、参入障壁は高いです。

一方、既述の通り新規参入が多く、同じような医薬品を複数の企業が挙って開発して競争している業界です。全く一緒では無いですが、ブリストル・マイヤーズに似た事業を行っている製薬会社は複数あります。

 

ブリストル・マイヤーズの株価と業績に不一致があるか(株価)


(出典:macrotrends

上記のグラフは、一番上から株価、EPS(一株当たり利益。これを業績と考えて頂いて問題無いです)、PER(株価収益率。これが高ければ割高、低ければ割安と分かる指標)の順に並んでいます。 直近で大きな赤字があって業績が落ち、株価も少し落ちています。

大型株のおすすめの買い方としては、業績が一時的に落ちて株価が大きく落ち込んだときの割安を拾うことです。しかしブリストル・マイヤーズの場合は、株式市場がこの企業の実力を信じているらしく、赤字に転落した割にはさほど株価が落ちていないので、業績の割には株価はあまり安くない印象です。  

 

ブリストル・マイヤーズは割安か(割安度)


(参照:Yahoo!ファイナンス

上記はブリストル・マイヤーズの各株価指標ですが、割安かどうかを示す指標であるPER(株価収益率)はマイナス、PBR(株価純資産倍率)は業界平均より少し高い(参照:gurufocus)ので、割高だと言えます。  

 

ブリストル・マイヤーズは配当を出しているか(配当)


(出典:macrotrends

上記は上から順にブリストル・マイヤーズの株価、配当金、配当利回りです。2002年から増配を続けており、配当は3%強とまずまずの数字です。高配当株として魅力的な株だと言えます。  

 

ブリストル・マイヤーズの決算内容

ブリストル・マイヤーズの決算内容(2020年年次報告書)を一言で表すと、「主力の医薬品の売上は上々だけど、MyoKardiaを養子に迎え入れるのに出費が多くなり、運動成績(純利益)は落第点。けれど、しっかり自分の体で血液を作りだして(営業キャッシュフローのプラス)、血液量(現金残高)は十分で、健康状態は良好!」という感じです。

 

ポイント1


(出典:2020年年次報告書

損益計算書で注目したいのは営業経費です。Revlimidの他に、EliquisやOpdivoの売上が伸びましたが、営業経費が大きすぎて利益が吹き飛び赤字に転落しています。

営業経費について、売上原価が一番大きく、在庫の評価額の調整等で費用が増加していますが、売上ほどは増加していないので、そこまで問題視することは無いです。MyoKardiaの買収に伴う費用が大きい他、研究開発費、買収した無形資産の減価償却費もかなり響いています。

買収したり研究開発も強化したり、かなり攻めの内容となっています。これが毎年続くと確実に出費が膨らみますが、単年だけであれば問題無いでしょう。

 

ポイント2


(出典:2020年年次報告書

賃借対照表では純資産に注目です。利益余剰金が大きく減って、純資産総額が減額となり、資産総額が減って企業スケールが小さくなっています。企業に蓄積された蓄えが使われて減ったイメージですね。

既述の通り、赤字になれば企業の貯蓄が削られるのは普通の流れです。借入を増やして資産を補填するパターンもありますが、ブリストル・マイヤーズの場合は借入金で補填しておらず、資産が削られています。買収で収益力が強化されるか、今後に注目です。

 

ポイント3


(出典:2020年年次報告書

キャッシュフロー計算書は営業キャッシュフローに注目です。今期は赤字ですが、営業キャッシュフローは大きなプラスで、投資キャッシュフローの大きなマイナスをカバーし、今期のフリーキャッシュフローはプラスになっています。

純利益がマイナスだと普通は営業キャッシュフローもマイナスですが、ブリストル・マイヤーズの場合はプラスになっています。内容を見ると、減価償却費や買収したMyoKardiaの研究開発費で大きなプラスに変換されています。ブリストル・マイヤーズの資産で一番額が大きいのは無形資産で、恐らく無形資産の減価償却費でしょう。減価償却費が大きい企業は、損益計算書の内容は悪くても、キャッシュフローが良くなる傾向があります。

損益計算書が悪くても、キャッシュフローが良い会社というのは高評価できます。というのも、損益計算書は運動成績表みたいなものですが、キャッシュフロー計算書は企業の命であるキャッシュを表すもので、赤字が続いてもキャッシュが尽きなければ会社は潰れないからです。ブリストル・マイヤーズも、MyoKardiaの買収のコストがかなり高かったですが、キャッシュフローは健全で安心できます。

 

ブリストル・マイヤーズは今後大きくなるか?(成長性)

ではブリストル・マイヤーズの成長性を評価していきましょう。

既述の通り、2020年は減収減益の赤字でした。

最新決算(2021年3Q)では前期比で増収減益、EPSは2.00ドルとなりました。Revlimid等の主力医薬品の売上が増加したものの、研究開発費等の営業経費が大きかった為、利益が前期よりも小さくなっています。特に製薬会社は研究開発費をケチると競合との競争に置いて行かれるので、致し方ないでしょう。長期的にコスト体質がどうなるかを評価したいところです。


(出典:reuters

上記業績予想の通り、2021年は増収増益の予想です。3Qまで結果が出たところで、2021年は上記の予想通りの決算となりそうです。

上記を纏めると、買収で赤字になったことがあるものの、基本的には増収増益の傾向で、ブリストル・マイヤーズの成長性は高いと言えます。

 

ブリストル・マイヤーズは儲かっているか?(収益性)

ブリストル・マイヤーズの収益性をチェックしていきましょう。

ブリストル・マイヤーズは今期は赤字だったので、業界平均より収益性は低いです。2021年度の改善を期待したいですね。

 

ブリストル・マイヤーズは倒産しないか?(安全性)

最後にブリストル・マイヤーズの安全性をチェックしましょう。

短期的な資金繰りの安全性を示す流動比率は158%で、基準となる100%を上回っているので問題無いです。

自己資本比率は31%と、下限の30%を上回っています。

キャッシュフローについては既述の通り、営業キャッシュフローの大きなプラスで、投資キャッシュフローや財務キャッシュフローのマイナスをカバーしており、完璧な資金繰りです。


(出典:2020年年次報告書

ブリストル・マイヤーズは高配当狙いなので、財務キャッシュフローをもう少し詳しく見ます。上記の通り、財務キャッシュフローのうち、配当金のマイナスが大きいですが、今のキャッシュフローならなんとか支払えそうです。今後どれくらいキャッシュを作れるか、どれくらいを残して配当金に当てるかが気になりますが、今のところは問題無さそうです。

上記を纏めると、ブリストル・マイヤーズの安全性は高いと言えます。

 

ブリストル・マイヤーズの総評

以下は私個人が行った銘柄評価で、特定の企業や従業員、株主を攻撃する目的はありません。又、各銘柄について絶対的に正しい評価を議論するものでも無い為、私個人の銘柄評価に対する非難や誹謗中傷、嫌がらせはお止め下さい。

さて、しーおががの銘柄評価基準に照らし合わせた、ブリストル・マイヤーズの総合評価は68点です。

配当、財務体質はまずまずで悪くありません。2020年は赤字になってしまいましたが、キャッシュフローは悪くないので、そこまで心配する必要は無いでしょう。もうちょっと株価が下がっていればお買い得ですが、株式市場がブリストル・マイヤーズを信頼しているのか、そこまで株価は安くないですね。

ブリストル・マイヤーズに投資するかどうか、もうちょっと割安な株を探したいので「投資しない」というのが私個人の判断です。やはり赤字に転落した企業なら、もうちょっと安い株価で買いたいところです。

以上、「ブリストル・マイヤーズ・スクイブの株を買えば配当生活が実現できる!?BMYの銘柄分析」でした。

ヘルスケアセクターの高配当株を他にも紹介しているので、是非下記も御覧ください。

高配当株を探しているならヘルスケアの一択!今後増配も期待できるおすすめ銘柄3選(米国株)

 

↓最後にブログランキングをポチッと押して頂けると嬉しいです!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ  

-米国株

© 2022 しーおががの米国株ブログ Powered by AFFINGER5