先日、ブログで物流関連の銘柄を幾つか調べました。
物流はコロナによる巣籠り需要で注目を浴びた業界です。あまりにも発送料が増えてしまった為、各運送会社はパンパンになり、需要に供給が追い付いていない業界の一つです。
今回は先日紹介した3銘柄をランキング形式で纏めました。あくまで私個人の主観のランキングにはなりますが、物流業界に投資したい人は是非参考にして下さい。
では、さっそくいってみましょう!
各社の株価、実力とPERの比較
ランキングを発表する前に、先ず各社の実力、株価や割安度を示すPER(株価収益率)等を見てみましょう!
(参照:yahoo!finance)
上記は物流関連企業各社の株価チャートです。
物流関連銘柄で一番リターンが高かったのはユニオン・パシフィック、一番低かったのはフェデックスです。
(出典:macrotrends)
株価チャートからは割安度が分からないので、PERを各社で比較してみましょう。
各社、PERは上昇傾向で、年々物流関連企業への投資が人気になっていることが分かります。
直近のPERは、ZTOエクスプレスが一番高く、フェデックスが一番低いです。ユニオン・パシフィックはリターンが高かったですが、それほど割高では無いことが分かりました。
(参照:yahoo!finance)
PERが低くて割安でも、企業の実力が高く無ければ投資対象としては適切ではありません。株価が実力通りになっているか見てみましょう。
上記グラフはPERと利益率、成長率をプロットしたもので、グラフの右に行くほど実力が高く、上にいくほど株式市場からの評価が高いことを意味します。青線より左上は割高、右下は割安ということです。
ユニオン・パシフィックは実力もまずまず高い方で、もっと株価が高くてもおかしくない、割安であることが分かります。一方、ユナイテッド・パーセルは割高で、実力を正しく反映すると株価はもっと安くあるべきという結果です。
上記比較結果を踏まえた上で、物流関連銘柄のおすすめランキングを発表したいと思います!
1位:ユニオン・パシフィック
(出典:Union Pacific)
第1位はユニオン・パシフィック鉄道(NYSE: UNP)です。
収益性が高くて経営にも安定性を感じられます。理論株価はそこまで高くないのですが、2021年12月26日時点の株価でもまだ割安で、今から投資してもリターンが狙えるのでこの順位にしました。
鉄道貨物輸送は非常に地味ですが、トラック輸送で運びきれない貨物が鉄道輸送に流れる公算が高く、今後の成長性も期待できると思っています。
実は高収益で超優秀な投資対象!?ユニオン・パシフィックの銘柄分析
2位:ユナイテッド・パーセル
(出典:WIERD)
ユナイテッド・パーセル・サービス(NYSE: UPS)は第2位です。
PERが高めですが、実は将来的にキャッシュフローが期待できるので理論株価が高く、3銘柄のなかでは一番株価の伸びしろがある筈です。
優良企業に見えますが(実際そうですが)長期的な業績の伸びは意外と低く、収益性や成長性は他社と比べると見劣りします。
安全性を重視する投資家にとっては、自己資本比率が低いのも気になるところだと思います。早急に財務体質を改善して欲しいところです。
ユナイテッド・パーセル・サービスへ投資してeコマースの波に乗れ!?UPSの銘柄分析
3位:フェデックス
(出典:FedEx)
第3位はフェデックス(NYSE: FDX)です。
株価が落ちて今が投資チャンスな筈なのですが、実際に企業の実力を考慮してもそこまで割安感は無く、2021年12月26日現在の株価は理論株価より高くて割高な状況です。
フェデックスの業績はかなり安定性が悪い為、将来のキャッシュフロー予想があまり良くありません。
フェデックスに投資するなら、現在投資家の間で懸念されている労働力確保に加え、業績の安定化と収益性の向上が条件になります。それまではフェデックスへの投資は避けるべきでしょう。
銘柄分析結果については下記参照ください。
株価下落で今がフェデックスの株を買うチャンス!?FDXの銘柄分析
まとめ
先日ご紹介した3銘柄をランキング形式で纏めました、如何でしたでしょうか?
物流業界は輸送費を自分で自由に決められないツライ業界ですが、一方で他に代替案が無い、社会で非常に重要な役目を果たしている業界でもあります。需要は約束されているので、収益構造さえ改善出来ればかなり魅力的です。他に銘柄を探すときには、是非収益性に着目して探してみては如何でしょうか。
以上「eコマース需要の波に乗れ!物流関連(米国株)のおすすめ銘柄ランキング」でした。
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