エンターテイメント関連 米国株 通信セクター

Netflix(ネットフリックス)の株価下落はどこまで続く!?NFLXの銘柄分析


(出典:NFTFLIX

さて、前回に引き続きエンターテイメント関連銘柄を紹介したいと思います。

「エンターテイメント」というのは通信セクターの分類の1つで、要はテーマパークとか、ゲームセンターとか、あとは動画配信等の銘柄です。

テーマパークはコロナで大打撃でしたが、動画配信はゲーム同様、巣籠りで寧ろ需要が増えましたよね。この分類も魅力的な銘柄が見つかりそうです!

今回紹介するのはネットフリックス(NASDAQ: NFLX)です。

動画みる方では知らない人もいないんじゃないでしょうか?ずーっと当ブログで紹介したいと思っていたので、私も分析するのが楽しみです!

その実力はどんなもんでしょうか、さっそく見てみましょう!

 

ネットフリックスの企業概要、事業内容


(出典:netflix

・1997年に郵送でDVDレンタルを開始したのがネットフリックスの始まり
・1999年にネットフリックスの定額制サービスを開始
・2002年にNASDAQ上場
・2003年に会員数が100万人を突破
・2007年にストリーミング配信サービスを導入
・2016年には世界190カ国以上でサービスを展開
・主力事業は動画配信(2021年時点ではDVDレンタルも行っている様子)

つい最近できた会社の印象が強いですが、意外と昔からあった企業なんですね。創業以降、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、2022年現在は米国株時価総額トップ100に名を連ねています(10倍株どころか、100倍株を達成しています!!)。

 

動画配信業界の外部環境(外部環境)

コロナ後で在宅機会が少なくなる可能性はあるものの、今のところは自宅で動画を視聴する環境が続いている等、動画配信業界にとって機会(緑字)が多く、外部環境は概ね良いでしょう。

 

動画配信の需要(市場)


(出典:statista

アメリカの動画配信市場は上記の通り年々成長を続けており、今後世界の動画配信市場は年18.74%のペースで成長を続けると予想されています(参照:yahoo!finance)。

他の業界と比較しても凄まじい成長率ですね。但し、世界規模で考えればスマホを持ち始めたばかりの人が新たに動画配信サービスに加入することを考えると、上記成長率は決して妄想の数字では無いと言えるでしょう。

 

動画配信業界の構造(業界構造)

動画配信業界の構造は上記の通り、競合他社が多いことに加え新規参入もあり、競争は非常に激しいでしょう。

動画配信サービスは他社との差別化が難しい上に、設備投資が要らないので新規参入も簡単、他社サービスに乗り換えるのも非常に楽な為、先に顧客を押さえても競合に奪われる可能性があって、先行者の優位性が低い特徴があります。

 

競合の強さと市場シェア(競合)


(出典:tvtech

上記は米国における動画配信各社の登録者数ですが、1番がネットフリックス、2番手がアマゾン、3番手がディズニーです。

ネットフリックスはシェアトップですが、他社のシェアも大きく、市場を独占するところまではいきません。

上記の通りネットフリックスが競合他社に対して大きくリードしているのは間違いありませんが、競争は熾烈で油断できない状況でしょう。

 

経営資源の強さ(経営資源)


(出典:NETFLIX

人的資本:1万人を超える従業員が世界60カ国で勤務
物的資本:15,000本を超える映画を保有、ドラマも多数保有
財務資本:世界トップ100にランクインする資産規模
組織資本:世界各国に100%子会社を設立

超巨大企業に比べると見劣りするものの、動画配信に特化した企業としては間違いなく世界最大で、動画配信業界でネットフリックスの右に出る者はいないでしょう。

 

適切な経営戦略(経営戦略)


(出典:NETFLIX

ネットフリックスの戦略は差別化戦略だと思います。

オリジナルコンテンツの質が高く、量も豊富なのが特徴だそうですが、個人的には他社コンテンツも豊富だと思ってます。私個人の例ですが「閃光のハサウェイ」を映画公開後間もなくネットフリックスで見れたので助かりました。

マニアックなポイントですが、多言語字幕や音声が豊富なのもネットフリックスの特徴です。おかげさまでブラジル人の嫁さんはポルトガル語でドラマや映画を楽しんでいます。

顧客が更に動画視聴を楽しめることを目指して、最上のサービスを毎月定額で提供できることがネットフリックスの強みです。

 

ネットフリックスの決算内容


(出典:2021年決算書

ネットフリックスの2021年決算内容を一言で表すと

「月額利用料の値上げで運動量増加(増収)、運動成績は前年の記録を大きく上回って更新(増益)。血液を生み出す力(営業キャッシュフロー)は弱まったものの、筋トレ(投資キャッシュフロー)をガッツリして更に体を大きくする(資産増額)

という感じで、更にパワーアップして順調です!

 

ネットフリックスの利幅は大きいか?(収益性)


(出典:macrotrends

上記はネットフリックス(青線)のROE(一番上)、ROA(真ん中)、売上高営業利益率(一番下)です。

何れも収益力を示すもので、ネットフリックスは競合他社と比較すると2番手くらいですが、近年ドンドン利益率が上がっています。

損益計算書から利益構造を読み取ると、ネットフリックは売上原価がかなり大きいのですが、その比率が2019~2021年で下がっています。

原因はコロナで、コンテンツのリリース(映画やドラマの完成)が遅れた為に、償却費が小さくなったことです。映画やドラマの制作に掛かる費用は変わっていないんですが、それが後回しになったイメージですね。

なので、利益率が上がってきているのはたまたまで、ネットフリックスの実力が上がっている訳では無さそうです。


(参照:yahoo!finance

上記は動画配信企業各社の売上高営業利益率の予想(2023年)です。

ネットフリックスの利益率予想値は競合より少し高いくらいです。上記だとアップルの利益率が段違いですが、アップルはiphone等の家電メーカーなので比較対象としては宜しくないかもしれません。

尚、上記の図ではネットフリックスの利益率がこの先さほど伸びない予想です。

それもその筈、原価率が下がったのはコロナのせいでたまたまなので、今後そんなに劇的に利益率が向上していくことは無いでしょう。

上記を纏めますと、ネットフリックスの収益性は平均より少し良いですが、今後暫くは収益性が大きく向上することは無いでしょう。

 

ネットフリックスは効率的にお金を回しているか?(効率性)


(出典:csi market

上記はネットフリックスの総資産回転率です。

数値が高いほど、小さい資産で効率的に売上を上げていることが分かりますが、ネットフリックスの回転率は0.68~0.71くらいでした。

メディア・TV放送業界の総資産回転率の平均は0.36~0.42(参考:csi market)なので、ネットフリックの回転率は驚異的に高いですね。

なので、ネットフリックスは質より量、バンバン売上を上げて稼ぐタイプの企業と言えます。

上記より、ネットフリックスの効率性は非常に高いと言えます

 

ネットフリックスは今後大きくなるか?(成長性)


(出典:macrotrends

上記はネットフリックスの売上(3つのグラフの真ん中)です。

売上が加速度的に伸びており、近年は年15~20%くらいで成長しています。

今までは会員数の伸びが大きかったですが、2021年は月額利用料の値上げにより売上が伸びています。


(参照:yahoo!finance

上記は動画配信企業各社の売上高成長率の予想(2023年)です。

ネットフリックスの成長率は約13%、競合他社と比較してちょっと良いくらいです。

成長率はアマゾンが特に高いですが、アマゾンの売上は通販が主なのでネットフリックスとは業界が異なるので、比較対象には使えないかもしれません。

ネットフリックスの上記成長率は、過去の成長率と比べると鈍化しています。今までの成長率が異常で、新規会員数も落ち着いてきたうえ、他の動画配信サービスが台頭する中で競争が激しくなり、今までほどは簡単に新規会員が獲得できないと予想しているんでしょう。

上記を纏めると、ネットフリックスの成長率はやや高めですが、今後は成長率が低下する予想です。

 

ネットフリックスは倒産しないか?(安全性)


(出典:macrotrends

上記はネットフリックス(青線)の流動比率(上)、DEレシオ(下)です。

何れも安全性を示す指標で、流動比率は目安である1を超えており、DEレシオは1.5~2.5以下が良いとされているので、ネットフリックスは問題無さそうです。


(出典:2021年決算書

上記は既にお見せしたネットフリックスのキャッシュフロー計算書ですが、2021年度は営業キャッシュフローが小さくなっている他、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローのマイナスがかなり大きいです。

最悪では無いですが、入ってくるキャッシュより、出ていったキャッシュが多いです。

現金残高は未だ余裕がありますが、今後あまりにも現金が減るようでしたら注意が必要です。

上記を纏めると、ネットフリックスの安全性は普通レベルと言えるでしょう。

 

ネットフリックスは割安か?(割安度)

ネットフリックスが割安かどうかを判断する為に、企業価値について相対評価、絶対評価(バリュエーション)を行ってみましょう。

 

株式情報

価値評価の前に、株価やPER等、ネットフリックスの株式に関する情報をチェックしましょう。こういった情報が割安度の分析に役立つことが多々あるので、少しお付き合いください。

 

株価チャート


(出典:yahoo!finance

上記はネットフリックス(赤線)と競合4社、S&P 500の株価チャート(5年間)です。

ネットフリックスのリターンは5年で186.50%、市場平均(S&P 500)と比較すると非常に大きなリターンですが、5社のなかでは3番手に位置します。

 

売買高


(出典:yahoo!finance

上記はネットフリックスの売買高(赤枠で囲まれた数字)です。ネットフリックスの株券が何枚売買されたのかを示しますが、売買高が高いほど人気がある株券で、良い情報も悪い情報も直ぐに株価に反映される傾向があります。

ネットフリックスの売買高はGAFAMの一角であるアマゾンより高く(2022年2月16日時点)、売買が非常に激しい株券であることが分かります。

 

PER(株価収益率)の推移


(出典:macrotrends

上記はネットフリックスの株価(3つの一番上)、EPS(真ん中)、PER(一番下)です。

PERを見れば株価が純利益(EPSのことです)の何倍になっているか分かります。普通は業績(EPS)に連動して株価が上下するのですが、人気が高すぎて株価が上がり過ぎているとPERの数値が大きくなりますし、逆に人気が無さすぎると業績の割に株価が上がらず、PERは小さい数値になります。

ネットフリックスの場合、以前(2016年頃)は過熱感がありましたが、最近はPERが低下してきており、業績と株価が概ね連動しています。

 

株保有情報


(出典:yahoo!finance

上記はネットフリックスの株保有情報で、赤枠で囲っているのは機関投資家の株保有率です。

一般的に機関投資家の保有率が高いほど、その株式が分析し尽くされており、「とんでも無く良い企業だけど見落とされている!」という事象が少なくなります。

競合他社が5~60%くらいに対し、ネットフリックスは82%とかなり高い部類です。数多のファンドがネットフリックスの株価に目を光らせているということが分かります。

 

ファンドの株式売買


(出典:TIPRANKS

上記はネットフリックスの株をファンドが保有している枚数、株価を示しています。

無名の銘柄が人気になるきっかけはファンドがその株式を購入することです。新しくファンドが株式を購入したりすると良いサイン、逆なら悪いサインと捉えられます。

直近ではファンドがネットフリックスの株券をドンドン売却しており、1月には大きく売られたので株価が下落しています。

 

ネットフリックスの相対価値評価

では、先ず手軽に割安度が評価できる相対評価を行いましょう。

 

配当利回り

ネットフリックスは無配当なので、配当利回りの評価は不可(配当は低い)です。

 

EV/EBITDA倍率


(参照:yahoo!finance

上記は動画配信サービス各社のEV/EBITDAです。

この評価尺度は、企業価値(EV)に対して、利息・税金・減価償却支払い前利益(EBITDA)がどれくらい大きいかを示す指標です。

競合4社のEV/EBITDAの平均は19.59なので、それに対してネットフリックスのEV/EBITDAは9.74であり、通常はネットフリックスが割安と判断します。

但し、ご存知かもしれませんがアマゾン、ディズニー、アップルは超人気の銘柄で、時価総額も非常に大きいです(ディズニーの時価総額はネットフリックスとは大差ないですが・・・)。通常EV/EBITDAは7~8倍くらいなので、これら企業はEV/EBITDAが大きすぎて、比較対象として適切でないかもしれませんね。

 

ネットフリックスの絶対価値評価

上記はネットフリックスの今までのフリーキャッシュフロー(営業ー投資キャッシュフロー)、今後10年間の予想キャッシュフローです。

将来のキャッシュフローが上記になると想定して、絶対価値評価(DCF法)によるネットフリックスの理論株価は500.11ドル、2022年2月16日現在の株価は404.71ドルなので、理論株価の方が高く、現在は少し割安だと言えます。

DCF法の計算は色んな書籍があるので興味のある方は是非お調べ下さい。私のオススメ本は「コーポレートファイナンス 戦略と実践 」です。

 

結局ネットフリックスは割安か、今後株価は上がるのか?

結論、ネットフリックスの株価は現在適切な水準だと言えます。

理由は

①DCF法では割安となっているが、今まではフリーキャッシュフローがマイナスだったので、将来順調にフリーキャッシュフローが増えるとは考えにくい
②ネットフリックスはその高い成長率で投資家から熱い注目を浴びて株価が上がり過ぎた。現在は過熱感に気付いた投資家(機関投資家)が利確で株を売り、株価が下がることはあっても、上がる可能性は低い
③ネットフリックスは大型株で機関投資家の保有率が高く、売買高も高いので、あらゆる情報は既に株価に反映されている。

今後の株価動向ですが、機関投資家の売りが落ち着いて一旦現在の株価に留まったのち、業績に連動して株価はゆっくり上昇して過去最高値(690ドル)を目指すでしょう。

理由は

①今まで業績と連動して株価が上昇していた
②1月からの株価下落は恐怖による売りと、利確の半々くらいで、ネットフリックスの業績悪化懸念は殆ど無い
③非常に楽観的なシナリオではあるものの、株価690ドルに見合うだけのキャッシュ生成力がネットフリックスにはある

だからです。

 

ネットフリックスの総評

以下は純粋に株式投資判断の為だけに私個人が独断で行った銘柄評価であり、特定の企業や従業員、株主を応援したり、逆に攻撃する意図もありません。下記に対して非難や誹謗中傷、嫌がらせは止めて下さい。

さて、しーおががの銘柄評価基準に照らし合わせた、ネットフリックスの総合評価は上記の通りで、個人的な投資判断は「中立」です。

超成長企業でこれから利益が大きくなる期待の星ですが、非常に人気が高い銘柄で、機関投資家の気まぐれ投げ売りで株価が暴落する危うさがあります。投資判断を「中立」にはしましたが、安全な投資がしたいなら止めた方が良い、「売り」に限りなく近いです。

そもそも人気銘柄という時点で割高な株価を掴む可能性が高まります。個人的には、未だ目が付けられてない銘柄を探した方が良いのでは、と思ってます。

以上、「Netflix(ネットフリックス)の株価下落はどこまで続く!?NFLXの銘柄分析」でした。

 

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