アジア株

ニオ(NIO)の決算情報(ポイントを絞って分かりやすく解説)


(出典:California Consumer Attorneys

さて、今回からは脱炭素の要、EV関連銘柄を紹介していきます。

今回は中国のテスラと呼ばれる、大注目のEV銘柄、NIO(NYSE: NIO)の情報を纏めました!

知ってる人が多いかもしれませんが一応説明すると、正式名称は上海蔚来汽車(シャンハイウェイライキシェ)です。
2014年に創業、2018年に上場した新興企業です。

では株情報を見ていきましょう。

 

ニオの事業内容

上述の通りNIOはEVメーカーで、電気自動車を製造しています(HVやFCVで無いことに注意)。
「中国のテスラ」と呼ばれますが、実はテスラよりハイエンドの車を作っています。
一番安いコンパクトなES6でも約555万円~と、テスラのモデル3より高い(434万円~)です。

NIOの特徴の一つは、BaaSというサービスです
Battery As A Serviceの略で、バッテリー充電では無く、バッテリー交換方式を提案しています。
バッテリーが切れても待つ必要が無く、すぐに新しいバッテリーで走ることができます。
このサービスはサブスクなので、事業者にとっては継続的な収益が期待できます。

では品質はどうでしょう?
中国製と聞くとやはり品質が気になってしまいますが、ドイツ銀行の調査によると、テスラを含めた競合他社を抑えて、不具合が一番少ないとのことです。
近年は世界的な企業が多く生まれており、製造技術や品質管理も(一流企業なら)世界と肩を並べるレベルに上がってきているので、中国製の品質が低いのは、もはや過去の話しかもしれません。

 

ニオの競合、業界構造

市場シェアはどうでしょうか?
2020年のEV販売台数は、当然ながらTeslaがトップ(499,535台)、フォルクスワーゲン、SAIC、ルノーグループ、BMWグループという順番です(参照元はこちら)。

【関連情報】テスラの株情報

NIOの販売台数は36,721台で、世界トップに比べるとまだまだという状況です。
会社の実績も浅いので、当然と言えば当然でしょう。

 

ニオの顧客と需要

NIOはBtoCビジネスなので、基本的にはエンドユーザ―が顧客になります。
中国の他に、ドイツ、イギリス、アメリカに拠点があります。
今後の需要ですが、言わずもがな、世界各国が脱炭素を約束している状況下、EV化は必然の流れです。
しかしガソリン車が直ぐに無くなるわけでは無い、皆が皆、ガソリン車からEVに買い替えるわけでは無いことは注意すべきです
(そう言う私も、大学以降は車を持っていません)。

業績

売上は上場から右肩上がりで順調です。
利益は赤字が続いています。
創業して間もない上、製造業なのでまだまだ黒字化には時間が掛かるのでしょう。
2021年第1四半期の売上は前期比481%増の79億元、損失は4.5億元です。
営業損失は小さくなってきているので、黒字化まであと一歩というところです。

 

ニオの株価、各指標、配当


株価はものすごい勢いで伸びてますね、テスラを超える株価の伸びです(最新の株価はこちら)。
利益が出てないのでPERはずっと0です。
赤字なのでROEはマイナスになってます。

配当金ですが、収益が出てないので当然無配当です。

ニオの財務諸表


2020年は増収です。
赤字ですが、赤字額は2019年より小さくなっています。
粗利はぎりぎりプラスですが、研究開発費や営業費用を除くと赤字になる状況です。


流動比率は96%とやや低い状態で、もう少し支払い能力に余裕を持ちたいところです。
自己資本比率は58%と高く、まだ倒産リスクは無い状況です。
尚、純資産が増加していますが、恐らく新株発行による追加資金調達です。


営業キャッシュフローがプラスに転じていますね。
投資キャッシュフローは大きなマイナスで、NIO Chinaという法人を設立しています。
財務キャッシュフローは大きなプラスで、賃借対照表に記載の通り、新株発行で追加資金を調達しています。
投資が少し大きすぎる気もしますが、基本的には新興企業によくある資金繰りです。

 

ニオの今後の業績予想

2021年の業績予想は売上が昨年比約112%増の345億元と超強気の予想です。
2021年はEVの販売数が伸びる予想ではありますが、市場平均を超えるほど、NIOのEVが売れるという予想です。
今後、中国での販売台数が伸びるという予想かもしれません。

総評

私個人の銘柄評価基準に照らし合わせた、ニオの総合評価は56点です。
自動車という人気産業において、競合が多いなか、他社を圧倒する競争力を維持するのは簡単ではありません。
ニオに競争力が無いというわけではないのですが、バッテリー交換システムだけで市場のシェアを奪えるほど、自動車業界は単純では無いというのが個人的な考えです(もちろんニオの長所がこれだけという意味ではありません!)。
脱炭素が叫ばれていますが、それだけの理由でEVが飛ぶように売れるというストーリーも懐疑的です。
上場したときの株価から既に13倍にも膨れて上がっており、今後仮に株価が上昇するとしても、一時的な人気によるものではないでしょうか?

ニオに投資すべきかどうかは、競合との競争も激しいので株安になっても「買わない」というのが私個人の判断です。

以上、ニオの株情報でした。

引用元
https://www.macrotrends.net/
https://www.google.com/finance/
https://www.nio.com/
https://www.thomsonreuters.com/en.html

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