米国株

クアルコムの株情報

半導体関連銘柄、最後になります(また記事を書くかもしれませんが)。

今回はクアルコム(NASDAQ: QCOM)の株情報です。

米国株を調べている人はクアルコムを知っているかもしれません。
元々通信機器事業を手掛けていたこともあって、スマホ向けチップでは圧倒的優位な立場を築いています。
尚、クアルコムも他の米国企業同様、ファブレスメーカーです。

では、株情報を見ていきましょう。

事業内容と競争
上述の通りクアルコムは半導体メーカーで、5GスマホのチップやAI用チップ、Bluetooth(イヤホン)用チップ、5G通信アンテナモジュールやWiFi通信用チップ等を設計しています。
こう見ると明らかに通信、スマホ向けチップに特化していることが良く分かりますね。
スマホ向けチップではずっと世界1位を守ってきました(最近MediaTekに抜かれて世界2位になっています)。
ハイエンドのスマホ向けではクアルコムがリードしていますが、ミドルエンドのスマホ向けでMedia Tekにリードを許している状況です。
クアルコムのチップ、Snapdragonは特にGPU性能が優れており(スマホにGPUが組み込まれているとは、私は知りませんでした…)、画像処理能力の高いことが特徴です。

顧客と需要
クアルコムの顧客はスマホや家電メーカーが主になります。
PCと同様、スマホや小型の電子機器は現代人にとって欠かせないアイテムで、今後も根強い需要が予想されます。
特に日本はスマホを直ぐ新しいのに交換しますし(私はいまだにiPhone 7ですが...)、世界に目を向けると、今後はスマホを持っていない人がスマホを持ち始めることになるので、PCよりも成長が期待されます。

業績

売上は2014年からやや下落していましたが、直近で急増化しています。
営業利益、純利益も同じ傾向です。
2017年に大きな赤字となったのは、韓国やBlackBerry、Appleとの紛争での罰金です。
2021年第2四半期(Qualcommは不思議な9月決算です)の売上は79億ドルと前期比大幅増でした。
決算書には詳細が無かったのですが、スマホの需要が急速に回復したことが売上に繋がっているとのことです。

株価、各指標、配当

他の半導体株と同様、2020年に株価が急上昇しました(最新の株価はこちら)。
株価の上昇に合わせてPERも上昇していますが、純利益も上昇してるのでオフセットされており、2021年6月4日時点でPER=24.69と、市場平均や半導体株と比較するとそれほど割高ではありません。
株主資本が大きく減ったので2018年からROEが急上昇しており、2021年第2四半期でROE=132.67%です。
株主資本が大きく減った理由は恐らく自社株買いです。


ハイテク株にしては珍しく配当金が出ていますね。
ちゃんと毎年増配しています。
2021年6月4日時点で配当金は$2.72、配当利回りは2.02%です。

財務諸表

2020年は微減収増益です。
実は2018~2020年はスマホの売上が落ちているので、それを考慮すると、クアルコムはむしろよく耐えたと評価できます。


前年比で資産、負債どちらも増加しています。
流動比率は213%とかなり高い分類です。
支払能力は十分ですが、もう少し資金調達をしても良いように感じます。
自己資本比率は17%で低く、財務面では少し警戒が必要です。


営業キャッシュフローはプラス、投資キャッシュフローはマイナスで、手元資金を殆ど使い切っています。
その上で財務キャッシュフローが大幅なマイナスになっています。
借入金返済の他に、自社株買戻しや配当が重なっています。
資金繰りはあまり良くない、無理をしていると言わざるを得ません。

今後の業績予想
2021年の業績予想は売上が昨年比約50%増の321億ドル、純利益77億ドルと、超強気の予想です。
スマホの需要が更に回復することに加え、5Gスマホの需要増加も見込んでいると予想されます。
スマホはともかく、5Gスマホはどうなるのか分からないので、この予想には慎重になる必要があるでしょう。

 

総評

個人的な総合評価は70点です。
シェアトップをMediaTekに奪われたとはいえ、スマホ用チップという分野で圧倒的な立場を築いています。
需要も強く5Gスマホの成長が期待できるのですが、財務と資金繰りが決定的に悪いです。
素晴らしい企業なだけに、財務が悪いことは本当に残念でなりません。
ただ、私が尊敬する山崎元先生によると、倒産リスクがあるような不人気企業こそ、狙うべき銘柄だという考え方もあります。
半導体株の穴場狙いなら、クアルコムは素晴らしい投資対象になります。

以上、クアルコムの株情報でした。

引用元
https://www.macrotrends.net/
https://www.google.com/finance/
https://investor.qualcomm.com/sec-filings/annual-reports
https://www.thomsonreuters.com/en.html

-米国株

© 2022 しーおががの米国株ブログ Powered by AFFINGER5