こんな疑問、悩みはありませんか?
「株式投資の本が読みたいけど、どれが良いんだろう?」
「株式投資の本ってどうやって選べば良いの?」
「株式投資の本で得た知識はどうやって活かせば良いんだろう?」
上記の悩みに応えて、この記事を読めば下記ポイントが分かるようになります!
・株式投資のおすすめ本5選
・株式投資の本の選び方のポイント3点
・株式投資の本を読んだ後にすべきこと3点
因みに、この記事を書いている私、しーおががは
・現在バリバリ株式投資をやってる現役の個人投資家
・株式投資歴3年
・株式投資の本を30冊以上読んで勉強した
・100社以上を詳細に銘柄分析した実績あり
しているので、実際の経験と実績に基づいた情報を皆様に共有できるかな、と思っています。
目次
株式投資のおすすめ本5選
①ピーター・リンチの株の法則
②100分でわかる! 決算書「分析」超入門
③デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
④千年投資の公理
⑤コーポレートファイナンス 戦略と実績
私が読んだ本のなかで特に初心者におススメできる本は上記の5冊です。
下記に1つずつ紹介していきます。
ピーター・リンチの株の法則
(出典:Amazon)
ピーター・リンチの株の法則は私の一番のオススメです。これを読めば投資家としての心構えの基本が身に付くと思います。
ピーター・リンチはアメリカ、フィデリティという投資信託の運用会社の元ファンド・マネージャーです。
運用資産を777倍に育てた、株式投資界のレジェンドで、その知名度はバフェットにも劣りません。
ざっくりとした本の内容は
・銘柄選定における重要なコンセプト
・株式市場の特性と投資家の心理
・投資信託の選び方
・フィデリティでのピーター・リンチの行動実録
・有望株の見つけ方
という感じです。
「株式投資の教科書」というよりは、「ピーター・リンチの投資哲学の語り書き」という感じです。
なので「著名な投資家の考えを面白おかしくストーリー立てで学びたい」という方にはピッタリの本だと思います。
逆に「投資家として必要な内容をきっちり体系的に学びたい」という方は、この本は期待ハズレだと思います。
100分でわかる! 決算書「分析」超入門
(出典:Amazon)
100分でわかる! 決算書「分析」超入門も私の超オススメです。決算書の読み方がサッパリの人でも、これを読めば基本をバッチリ押さえられます。
著者の方はファンドマネージャーの経歴もある、金融と株式投資のプロなので本の内容も信頼できます。
本の内容は
・財務諸表の概要説明
・財務分析の基本
・実際の企業の決算書の読み方
という内容で、シンプルながら実践的な内容になっています。
「財務諸表なんて難しくて無理!」という方にはピッタリで、数字が苦手な方でもスッと頭に入ってくる易しい内容です。
「私財務部ですけど?」「決算書は会社で毎日読んでいる」という方には全然物足りない本でしょう。
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
(出典:Amazon)
企業分析力養成講座を読めば様々な視点から企業分析を行えるようになり、投資したい企業が魅力的かどうかを見分ける力が身に付きます。
著者はどちらかというと投資家というよりはコンサルティング、M&A(企業買収)のプロです。
デューデリジェンスというのは企業買収する際に、買収額を決める為に買収先の企業について隅々まで調べる調査作業のことです。
デューデリジェンスの基本が分かれば、投資するに値する企業かどうかを見分けることもできるようになります。
本の内容は
・財務分析や競合分析等の9つの視点に基づいた9社各社の分析
です。
企業分析というと財務分析ばかりになってしまいますが、この本は財務分析以外にもマクロ経済等の外部分析や業界分析も取り扱っており、サブタイトルの通り、広い視点での分析を説明しています。
取り扱っている内容が広いので、夫々の内容は浅いと思いがちですが、デューデリジェンスのプロが企業をどう見るのかを詳しく説明してくれているので、200ページ弱のコンパクトな本ではありますが、取り扱っている内容は非常に濃くて読み応えがあります。
数字はたくさん出てきますが、説明が分かりやすいので、数字に弱い人も問題ありません。
「企業分析ってナニ?」という方にはピッタリの本だと思います。
千年投資の公理
(出典:Amazon)
千年投資の公理を読めば、銘柄選択で重要な、キラリと光る企業を見出す秘訣が学べます。
この本の著者はパット・ドーシーという、モーニングスターという会社のディレクターの方です。本場アメリカの、プロ中のプロの方ですね。
本の内容は
・経済的な堀を持つ企業の特徴
・経済的な堀を持つ企業の見つけ方
について解説しています。
「経済的な堀」とは、他社と競争になっても長い間耐える、強固な競争力みたいなものです。これを持っている企業に投資せよ、というのがこの本のメッセージです。
因みに、「経済的な堀」の概念を考えたのは、投資の神と言われるウォーレン・バフェットです。パット・ドーシーがウォーレン・バフェットのアイデアを真似た訳では無いのですが、ウォーレン・バフェットの投資理念を、より具体的に研究して解説した本になっています。
この本も数式や数字は少ないので、初心者の方でも気軽にスラスラ読めます。
ウォーレン・バフェット含め、投資の本当のプロがどの点に重きを置いて企業を見ているのかが分かる本です。
コーポレートファイナンス 戦略と実績
(出典:Amazon)
コーポレートファイナンスを読めば、企業価値の算出方法を完全にマスターすることが出来ます。
著者の方は会計監査、デューデリジェンス、コンサルティングに従事された方で、株式投資はもちろん、企業分析のプロの方です。
この本の内容は
・財務諸表、会計の基本
・企業分析
・現在価値と割引率
・DCF法(割引キャッシュフロー法)、等々
が含まれています。
企業価値評価(バリュエーション)は結構に難しい内容で、株のプロが行う業務ですが、それが本当に分かりやすく書かれている上に、「プロは企業をそう見るんだ!」という新発見も多い、本当に素晴らしい本です。
但し、数式と数字がいっぱい出てきます。会計や財務分析の基礎が分からない超初心者が読むのはちょっと辛いので、先に「100分でわかる! 決算書「分析」超入門」を読んでから、この本を読むことをおススメします。
上記の通り株式投資のおススメ本を紹介しました。
当然これらの本は数ある株式投資の本のなかでもごく一部なので、ご自身の目的や好みに合わせて、もっと別の本を探す方法も可能です。
そこで、次に株式投資の本をどうやって選ぶか、ポイントをご説明したいと思います。
株式投資の本の選び方のポイント3点
・色んなジャンルの本を読む
・本屋で最初のページをちょこっと読む
・本を書いてる著者は要チェック
良い本に巡り合う為のポイントは上記の3点です。
下記に一つずつ説明していきます。
色んなジャンルの本を読む
株式投資の本を探すときには、「株式投資」がタイトルに入った本ばかりでは駄目です。必ず様々なカテゴリーの本を読むようにしましょう。
株式投資を勉強する為に読むべき本のカテゴリーは下記の通りです。
・投資家としての心構え(著名投資家の本)
・株価チャートの読み方(テクニカル分析)
・株価の割安度の調べ方(証券分析)
・企業での数字の管理や費用等の仕分け(会計)
・財務諸表の基本的な読み方(財務分析)
・企業がお金を儲ける仕組み(企業のビジネスモデル)
・企業の競争戦略(企業の競争戦略)
・世の中のお金の流れ、需要と消費(経済学)
・金融商品と各金融市場の仕組み(金融)
・企業の資金調達と投資、事業買収(コーポレートファイナンス)
・株式の分析に使う数学(数学、統計学等)
タイトルに「株式投資」が入った本を買うと、テクニカル分析や投資家としてのマインドばかりを勉強することになります。
もちろんテクニカル分析等も重要ですが、そういった本からは表面的な知識しか得られません。
一方、経済学や金融、数学や統計は、一見すると株式投資からは遠い内容に見えます(実際そうです)。
しかし、これらの知識は「株式投資」という応用分野を支える基礎分野であり柱であります。
基本技が身についていないのに、応用技を出せる筈がありません。
株式投資のプロである証券アナリストやファンドマネージャーは、上記のカテゴリー全てを隈なく確り勉強しています。
折角本を買って勉強するなら、プロに負けないくらい勉強して株式投資のレベルを上げちゃいましょう。
本屋で最初のページをちょこっと読む
実際に本を買うときには大型書店へ行きましょう。株式投資に限らずですが、本はその人の好みや相性の影響が非常に強く、本の中身を見ないと自分に合った本を見つけられません。
よっぽど本が好きな人ならどんな本でも読めるかもしれませんが、大抵は苦手な本があったりするものです。
合わない本を買ってしまうとお金の無駄になるだけでは無く、家のなかで邪魔になるか、ブックオフに持って行って売るハメになります。
本を探しに行くときには大型書店に行って下さい。地元の小さな書店には新書しかありません。ジュンク堂か丸善がベストです。蔦屋書店も悪くないですが、専門書が無い店舗が多い印象です。
近くに大型書店が無い方は、Amazon等で本の目次と最初のページだけでも確認した方が良いと思います。自分に合う本なら、内容をちょっと見ただけで「この本良いかも」と直感で分かる筈です。
因みに、個人的な意見ですがAmazonのレビュー(星)はあまり参考にしない方が良いです。良い本が5つ星になるというより、万人受けする本のレビューが高くなる傾向があると思います。Amazonで5つ星の本を買ってみたら、読みやすい本だけど内容が薄くてあまり勉強にならなかった、ということが私には結構ありました。
本を書いてる著者は要チェック
実際に株式投資の本を手に取ったら、先ずは表表紙か裏表紙の裏にある著者のプロフィールを確認しましょう。ファンドやM&Aの経験があるなら、その本は買っても問題無いです。
これは株式投資の本特有の問題ですが、ファンドや企業買収の経験0の素人が書いた本が昨今は特に多いです。
試しに近所の書店に行って「株式投資」とタイトルに入っている本を探してみて下さい。私の感覚では7~8割、下手をすると書店にある本100%が、ブロガーやYoutuber、会計士の方等、株式投資の素人が書いた本です。
株式投資は運の要素が非常に強いです。なので、素人でも
①ちゃんと勉強した方
②全然勉強してないけどタイミング良く株を買って、運よく成功した方
の2種類があります。
一方、証券会社や投資銀行のプロはちゃんと大学で経済学や金融を学んだうえで、職場でプロの先輩からみっちり投資のいろはを叩きこまれ、株式投資の現場で戦ってきた方々です。
プロとアマ、どちらの本を読んだ方が良いかは明白でしょう。
さて、上記のポイントを抑えれば、自分にピッタリの良い本が選べるようになると思います。
只、「本をいくら読んでも株式投資のレベルがアップした実感が無い・・・」と感じる方もいるかもしれません。
そこで、株式投資の本で読んだ知識を確実に体に覚えこませる為に、本を読んだあとにすべきことをご説明したいと思います。
株式投資の本を読んだ後にすべきこと3点
・ネット証券で実際に銘柄を探してみる
・各銘柄の株価チャートやデータを見てみる
・決算書を読んでみる
本を読んだあとに実際やってみることは上記3点になります。
下記に1つずつ紹介していきます。
ネット証券で実際に銘柄を探してみる
(出典:SBI証券)
本を読んだら実際に銘柄選定をどう行うのかを身に付ける為に、先ずはネット証券のスクリーナーで株を探してみましょう。どういったポイントに着目しながら銘柄を探したら良いかが分かります。
スクリーナーとは何千とある銘柄を絞り込んでいく機能を持つツールです。上記画像はSBI証券のスクリーナーですが、だいたいどこのネット証券でもスクリーナーはあります。
このスクリーナーを実際に触って探してみることで、「なるほど、本で言ってた○○はコレのことだな」と分かったりして、本で学んだ知識を実践に活かせるものです。
例えば、「コーポレートファイナンス 戦略と実績」を読んで「EV/EBITDAが小さい企業は早く投資回収が出来るので買収先としては有望だ」と学んだのであれば、スクリーナーでEV/EBITDAを使って銘柄が絞れないかを試してみます。
上記画像の通り、スクリーナーの「詳細条件項目」を開いたら「EV/EBITDA倍率」がありましたね。これをクリックして投資対象を絞れば、EV/EBITDA倍率が低い銘柄だけに絞れて、銘柄選定が楽に進められます(但し、EV/EBITDA倍率以外にも銘柄を評価する項目は様々あるので、EV/EBITDA倍率が低いというだけで投資しないようにご注意下さい)。
こんな感じで、実際に手を動かして投資する銘柄を探してみることで、本で学んだ知識も定着します。行動に移す第一歩として、是非スクリーナーを触ってみましょう。
各銘柄の株価チャートやデータを見てみる
本を読んで知識を身に付けたら、実際に株価チャートやその他のデータを見て、本で説明している分析方法で実際のデータをどう見るかを確認しましょう。
本でも株価チャートやデータが載せられていることは多いですが、本に載っている例だけでは不十分です。
実際に株価チャートを10社とか100社とか見て、どうやって株価チャートを読むかを頭に叩き込みましょう。
例えばテクニカル分析の本を読んで「底値が更新されている場合は上昇トレンドを形成している」と勉強したのであれば、実際に株価チャートを見てみます。
上記画像の株価チャートは私が実際に投資しようとしている株ですが、上記の通り3月11日の底値、3月24日の底値、4月4日の底値と上に上がっているので、上昇トレンドに入ったのでは、と分析できる訳です。
本を読んでいる時は、株価チャートの読み方とか、本の内容を理解した気になりますが、本には具体例(問題)と解説(回答)がどちらも載っています。正解を見ながら問題を解いているようなものです。
学校の勉強でも同じですが、答えが載っている教科書を眺めただけでは成績は上がりません。
株も同じで、答えを見ないで自力で問題を解く、株価チャートを自分で読んでみないと知識が定着しないのです。
なので、本を読んだ後には是非、株価チャートやデータを見て分析してみましょう。
決算書を読んでみる
決算書を読むには様々な知識が必要です。本で得た知識を実際に活用するには、決算書を読んで企業の分析を行うことが一番効果的だと思います。
決算書を理解する為には
・会計
・財務分析
・競争戦略
・ビジネスモデル
・業界分析
・競合分析
・市場(顧客)分析
といった知識が必要になります。
これら知識は、先ほどご説明した「読むべき本のカテゴリー」に含まれています。
なので、株式投資に必要な知識の大半は、決算書の分析の為と言ってしまっても過言ではありません。
決算書の読み方ですが、ただ決算書を読むだけでは無く、是非ご自分で各評価項目を作って分析してみることをおススメします。
決算書は結構ボリュームがあります、100~200ページくらいはあります。
なので「決算書を読むと本の知識が身に付くから」という弱い動機で読むと、すぐに眠くなってしまうと思います(笑)。
決算書を読むには強い動機、目的が必要です。少なくともその会社に投資しようかなと考えて読んでいるので、我流でも確り分析・評価してやる!という気持ちで読めば途中で眠くなってギブアップすることもありません。
例えば「株価がガンガン伸びる銘柄は競争力が強い」と思えば、「競争力」という評価項目を設定して、「競争力」に関する既述があるところを決算書から探して、スマホやPC、ノートに「競争力の高低」と「そう思う理由」をメモするんです。
「分析する評価項目が分からない」という方は、宜しければ私の銘柄分析を参考にしてみて下さい。
まとめ
今回おすすめの本を紹介しましたが、既にご説明差し上げた通り、本は相性の影響が非常に強い(と思っている)ので、私が好きな本でも「何この本全然使えないじゃん」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。
そういった方は是非、上記で紹介した方法を参考に、自分にピッタリの本を探すことをおススメします。特に書店で実際に本を読む方法は非常に強力です、少し遠出になってしまっても是非、大型書店には一度足を運んでみてください。
そして、本を読んだあとは行動あるのみです、是非PCを開いて投資したい企業について調べて見ましょう。
実際に行動した後は本を読みなおしてみましょう。実際に行動した時に「コレなんだっけ?」と思った時に本を読みなおすと「ああ!そうだ!こういうことだった!」と、ちょっぴり感激したりするものです、そうすると強く記憶に残って本の知識が一生のモノになります。
以上、「株式投資のおすすめ本5選!これを読んで株の勉強をスタートしよう!」でした。
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