決算発表

アナリストが腰を抜かす好業績!?セールスフォース(salesforce)の四半期決算解説


(出典:salesforce)

セールスフォース・ドットコム(NYSE: CRM)の第2四半期決算発表が先日ありました。ホルダーにとってはガッツポーズの内容だったでしょう。

そこで、今回は最も信頼できる公式HPのプレスリリースより、日本語でセールスフォース四半期決算の重要な点を解説したいと思います。

この記事を参考にして、今からでもセールスフォースに投資するか判断しましょう!

 

注目ポイント

①売上は前期比23%増の63億ドル、EPS(一株当たり純利益)は0.39ドルでアナリスト予想を大幅に超えた!!
②CRM(顧客関係構築管理)プラットフォームのサブスク等が増えた
③決算結果のイメージは、今期の運動成績(営業利益)は上々、本業で血液が作られたが(営業キャッシュフローのプラス)、オーバーワークで大出血(投資キャッシュフローの大きなマイナス)、輸血(財務キャッシュフローの大きなプラス)も間に合わず血液量(現金残高)が減ってやや顔色が悪くなった。

 

しーおががの解説と補足

先ず売上は前期比で大幅増となりました。セールスフォースはCRM(顧客関係構築管理)プラットフォームを提供していますが、今期はそれらプラットフォームの登録(サブスク)等が多く、売上が伸びたということです。

営業利益は前期比86%増の3億ドルでした。売上原価が増加していますが、それ以上に売上が伸びたので、僅かですが売上高営業利益率(営業利益÷売上。収益性が高いか判断できる数値)が改善されています。

(出典:Nasdaq

上記はセールスフォースのEPS(一株当たり純利益)とアナリスト予想です。今期のアナリスト予想は0.39ドルでしたが、実際の結果は0.56だった為、株式市場にとってはサプライズの内容でした。Amy Weaver CFO(最高財務責任者)も「今期は予想を超えた結果が出せた、新規受注も記録的な数字だ、取扱サービスの全てにおいて需要が伸びている。買収したSlackの勢いに乗って、2社で力を合わせて成長していくことに大きく期待している」とコメントしています。

成長性について、既に上記でも解説しましたが、加えて賃借対照表を見てみましょう。資産総額が大きく増加しており、企業スケールが大きくなっているのが分かります。負債も増えていますが資本金も増加しており、しっかり成長を果たしていると言えます。

収益性について、損益計算書から売上高純利益率(純利益÷売上)を計算すると、数字は前期より下がっています。しかし売上高純利益率が下がったからと言って、セールスフォースの収益力が下がったという意味ではありません。前期の売上高純利益率、つまり純利益が非常に高かったのですが、これは前期の結果が良かったというわけは無く、法人税がプラス(本来はマイナス)で純利益が大きく見えた為です。既述の通り、売上高営業利益率が改善しているので、収益性も高くなったと判断して良いでしょう。

安全性はまずまずです。賃借対照表より、自己資本比率は非常に高いです。しかしキャッシュフロー計算書より、投資キャッシュフローのマイナスが大きすぎて、営業キャッシュフローと財務キャッシュフローではカバーしきれておらず、キャッシュが減っています。

今後の予想ですが、プレスリリースに記載があったのは非GAAP*希薄化EPS**だったので、アナリスト予想等と比較が出来ず、混乱を招く内容だったので、ここでは予想には触れません。
*GAAP:米国基準会計。決算書にはGAAPで計算した利益、非GAAPで計算した利益の両方が記載されることが多いが、正式な報告にはGAAPが用いられる。
**希薄化EPS:新株発行を考慮したEPS。新株が発行されれば株の総数が増える為、EPSは下がる。

 

しーおががのコメント

セールスフォースの第2四半期決算について私個人のコメントをします。

昨年の決算結果があまりにも良すぎたので、今年の業績予想は昨年を下回るもので、控えめの内容となっていました(参照:Reuters)。アナリスト予想も控えめの内容になっていたのかもしれず、今期は予想を大きく上回る結果でした。

セールスフォースが提供しているCRMプラットフォームは、セールスフォースの顧客である各企業のビジネス活動をサポートするものです。CRMプラットフォームによって直接的に売上や利益が上がるものでは無いですが、業務の効率化による間接的なサポートは、長期的には大きな利益をもたらすものだと思います。コロナ禍で企業の収益力が落ちた時こそ、企業内部の力を見直す時が来ており、それがCRMプラットフォームの需要に繋がったのかもしれません。セールスフォースの今回の決算はまぐれでは無く、今後も力強い需要がセールスフォースの売上を支えるかもしれないと思いました。

今回の決算を受けてセールスフォースに投資するかどうかですが、最新決算が非常に好感なので、業績だけを見るなら「投資すべき」という判断になるでしょう。只、株式投資は割安度も含め、他の側面も見て総合的に判断することをおススメします。今後CRMプラットフォームのニーズが強くなってきそうな気がしたので、セールスフォースの個別銘柄分析も、そのうちやってみたいと思います。

以上、セールスフォースの四半期決算解説でした。

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