まだ株式投資をしていない、するか悩んでいる人にとっては「株式投資は大金を失う危険性がある!」というイメージが強いのでは無いでしょうか。
そもそも本当にリスクがあるのか、あるとしたらどれくらいか、対策はあるのか、株式投資のリスクについては株式投資を始めている人でも分からなかったりするものです、私もそこらへんを確り把握していないままで株を始めていました。
そこで、今回は株式投資に存在する様々なリスクと、対策を紹介したいと思います。「株式投資に興味があるけど怖い!」「株は結構やってるけど、そういえばリスクについてあんまり考えたことがなかった」という方は、是非下記を参考にして頂ければ幸いです。
ではさっそくいってみましょう!
目次
株式投資のリスクって何?
先ず初めに、株式投資のリスクとは何かを考えてみましょう。
因みにですが、金融商品や投資の世界ではリスクとは「値下がりすること、悪い結果になる可能性が隠れている」ことでは無く、「金融商品の価格(株価)変動の大きさ」のことです。「ボラティリティ」と呼ぶそうですが、ここでは前者のリスクを考えます。
株式投資のリスクは基本的にはお金を失うこと、投資した分のお金(元本)が減ってしまう可能性があることですよね。
ではなぜ減ってしまうリスクがあるのでしょうか?それは、株券が証券取引所で毎日トレードされているからですよね。なので、証券取引所で株券がトレードされている以上、投資した金額が減る可能性は絶対に回避できません。
・・・そしたらこの記事も「回避できません、終わり」という悲しい結論になってしまうのですが、絶対に回避するのは無理でも、回避できる可能性を上げることはできます。「絶対的な方法は無い」ということだけ、先ずはご認識下さい。
株式投資のリスクは大きいのか?
株式投資にリスクがあると言っても、その損失が小さいなら気にする必要は無いでしょう。損失がどれくらい大きいのか把握する為に、コロナショックを例に見てみましょう。
(出典:Googleファイナンス)
上記はS&P 500(アメリカで一番代表的な株価指数)のパフォーマンスです。コロナショックの直前は3,380ポイントでしたが、暴落後に2,304ポイントに落ちました。例えばS&P 500のインデックス(株価指標に連動する投資信託)に33万円投資していれば、それが数日で23万円に減って10万円の損失ということになります。だいたい3分の1の損失です。
私は「損失が大きくても3分の1か、大したことないな」と思ったのですが、他人事のように聞くのと、この暴落の時にみるみる自分の資産額が減るのを見て直に体験するのとでは大違いなんですよね。実際は10~15%のダメージでも相当精神的に応えます。
私が尊敬する日本のファンドマネージャーの方で、山崎元先生の考え方では「上記のような暴落を経験することがあるが、長期間投資を続けていれば、平均すると大体プラスになるので、株式投資はやった方が良い」ということです。上記の損失を大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれですが、忍耐力を持って長く続けていれば報われる可能性が高いというのが、株式投資の現実だと思います。
株式投資のリスクや損失の大きさについては下記参照ください。
株式投資で損失を被るパターンとその対策
ではいよいよ株式投資に潜むリスクと、その対策を見ていきましょう。一言に「株価が下がってリスクを被る」と言っても、様々なパターンがあります。
一点集中で投資して大きな損失を被る
先ず最初のパターンは、一点集中で投資して大きな損失を被ることです。極端な例は「アマゾンが一番だから、アマゾンに全額投資!」です。これの何がいけないのでしょうか。
この方法だと、アマゾンの株だけが大暴落した時に、大きな損失を被るからです。
アマゾンは大企業だし暴落しないと高を括ってはいけません。かつて世界最大の重電メーカーだったゼネラル・エレクトリックは、5年間で株価が50%以上下落しました。
このパターンの対策はすぐ分かりますね、分散投資です。私は分散投資の方法としてインデックス(投資信託)に挑みました。詳細は下記を参照下さい。
特に初心者の方が個別株をするのはおススメしませんが、それでも「インデックスなんてつまんない、個別銘柄投資がしたい!」という方には、S&P 500の各セクターに夫々投資して、分散させる方法もあります。
リスクが高いセクターに投資して損失を被る
次は、リスクが高いセクターに投資して損失を被るパターンです。
私の失敗談ですが、循環株というリスクが高いセクター、株に投資してけっこうな損失を被りました。
株というと「どれも同じでしょ?」と思いますが、株価の動きは業種、セクターで全く異なります。
個別銘柄投資をする場合は、せめて自分が投資したい銘柄が「どのような要因で株価が変動するのか」「どのセクターに属するか」を調べてから、投資することをおススメします。恥ずかしい話しですが、私のようにどんなメカニズムで株価が動くのかを理解しないまま「循環株」に投資することは絶対に避けて下さい。
詳細は下記をご参照下さい。
リスクが高い企業に投資して損失を被る
次のパターンは、リスクが高い企業に投資して損失を被るパターンです。
一番分かりやすくて悪いパターンは、投資していた企業が経営破綻して株価が大暴落することです。
これを回避する方法は財務諸表、特に賃借対照表とキャッシュフロー計算書をチェックすることです。
ニュースで話題になっている中国の恒大集団の2020年年次報告書より、自己資本÷資産総額=自己資本比率が15%(30%を切るとマズい)と、賃借対照表から読み取れていれば、大暴落する前に恒大集団に投資することは無かったかもしれません。
決算書を読むのは面倒臭いです、財務諸表を眺めていると眠くなります、けど大事なお金を失わない為にも、最低限のチェックは必要なので、下記ブログ記事を参考にして下さい。
リスクが高い取引方法で大きな損失を被る
このパターンは少し特殊です、株の取引き方法で大きな損失を被るものです。
株式投資には「現物取引」と「信用取引」があります。普通、何も考えずに株を買う場合は「現物取引」になるのですが、大きなリスクを伴うのが「信用取引」です。
SBI証券の場合、自分が持っている現金や株券等を担保に、それらの合計金額3倍迄の金額に膨らませて信用取引をできます。100万円しかないのに、300万円分の株が買えたりできるのです。
スイングトレードの学校では信用取引を勧めたりしますが、私は信用取引は絶対におススメしません。株はただでさえリスクが高い金融商品で、1日に5%下落することはざらです。これが3倍になると想像してみて下さい、下手をすると1日で15%の打撃です。コロナショックのような大暴落なら、33% x 3倍 = 99%の損失で、担保にした現金がほぼ全て無くなります!(その前に取引制限が掛かると思いますが)
そもそも、信用取引では長期投資は出来ません(6か月間で売買を完了しないといけないから)。シンプルに信用取引はやめましょう。
売買タイミングを間違えて大きな損失を被る
これが一番多いんじゃないでしょうか、株を買った瞬間に大きな下落があったりして、損失を被るパターンです。
いままで私が売買した株で損失を被ったのも、だいたいこのパターンです。
このパターンは対策が難しいと思います。何故なら、誰しも明日の株価を正確に予想するのは難しいからです。少なくとも私は予測できませんし、投資のプロである山崎元先生も同じことを仰っています。
一般的には上昇トレンドで買えば、その後も株価が上昇する可能性があるので、大きく下落する可能性が低いと言われています。
上昇トレンドとは、上記の株価チャートの例で言えば、5月以降の株価の動きのことを言います。直近で一番落ち込んだ株価、最安値(上記の株価チャートでは5月)と、それ以降の最安値(8月)を線で結んで、右肩上がりなら上昇トレンドです。
逆に下落トレンドは上記の通り、過去一番上昇した最高値(上記株価チャートの6月)から線を引いて、次の最高値(9月)を結んで、右肩下がりになります。
上昇トレンドに入ったら買って、上昇トレンドのうちは株を持ち続けて、下落トレンドに入ったら売るのが短期のトレードです(厳密にはスイングトレードと言います)。長期投資の場合は下落トレンドで必ずしも売却する必要はありませんが、「もう十分利益が出たし、売却しようかな」と思ったときは、上昇トレンドでは無く下落トレンドに入った時が良さそうです。
投資スクールでリスク回避方法を学ぶ
(出典:ファイナンシャルアカデミー)
いままで説明した内容は私の経験、著書やプロの発言、スイングトレードのスクールで学んだ内容に基づいています。
「ちゃんと投資のプロから確り教わりたい」という方は、かなり高額ですが投資スクールで学ぶ方法もあります。無料動画を見た限りでは、下記2つのスクールではそういった講義内容があるみたいです。無料セミナーは見るだけでも勉強になりますよ。
無料動画(無料セミナー)を見たい方は、下記からどうぞ。
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まとめ
株式投資のリスクに投資家は常に悩まされます。どれだけ避けたいと思っても、損失を被ることは必ずあるのが株式投資です。
上記の方法でも損失を0にするのは難しいかもしれません。でも知っている、知らないでは損失の大きさが全く異なってくると思います。リスクを確り意識して株式投資を行えば、大きな成功を得ることは難しくても、大きな失敗をせずに長く続けることが出来る筈です。
リスクはありますが、それを乗り越えて利益を掴む楽しさがあるのが株式投資です。是非上記を参考にしてリスクを最小化し、株式投資を楽しんで頂ければ幸いです。
以上、「リスクを抑えて確実に資産形成できる!株式投資の各種リスクと対策方法」でした。
「よし、リスクは何となく分かったし、株式投資始めたるぞ」という方は下記参照下さい。
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