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台湾セミコンダクターの株情報


(出典:Seeking Alpha

さて、今回は人気の半導体関連の銘柄を紹介しましょう。
最近はどんな製品にも半導体が使われており、半導体需要が増加しているのに対し、半導体供給が追い付かない為、半導体関連株に注目が集まっています。

今回紹介するのは台湾セミコンダクター(NYSE: TSM)です。
半導体業界を調べたことがある人なら知っているかもしれません。
意外かもしれませんが、半導体製造トップはアメリカでは無く台湾で、当然ながら台湾セミコンダクターは国を代表する半導体メーカーです。
因みに、半導体メーカーはQualcommやNvidia等、アメリカに多数存在しますが、いずれもファブレスで製造設備を持ちません。
台湾セミコンダクターは製造設備を有する受託製造企業であり、上記の半導体メーカーから多数の受注を受けています。

さて、では業績等を見ていきましょう。

 

業績


売上、営業利益、純利益全て右肩上がりです。
そもそも半導体市場が右肩上がりなので、上記の業績は当然と言えば当然です。
2021年第一四半期の売上は前期比16.7%増の129億ドル、純利益も19.4%増となりました。
スマートフォン向け需要が時期的に落ち込んだものの、それを上回る高性能コンピューター需要(サーバーやデスクトップ向け)に支えられて売上が伸びました。

 

株価、各指標、配当金


株価は2020年に大幅上昇しています(最新の株価はこちら)。
S&P半導体インデックスも同じ傾向で、コロナで落ち込んだ後の株価の急回復に加え、半導体ブームの影響でもあります。
PERも株価とほぼ同じ傾向で、2021年6月1日時点でPER=32.83と、かなり割高なレベルです。
ROEは20~25%をふらふらとした後、2020年から再度上昇し、2021年第4四半期でROE=30.47%になっています。
製造業等、設備が必要とされる企業ほどROEが低くなるにもかかわらず、この数字は驚異的です。


配当金は右肩上がりですが、2020年に株価が急上昇した為、配当利回りは落ちています。
2021年6月2日時点の配当金は1.39ドル、配当利回りは1.17%です。
収益力に対して株価が高いので、株価が暴落しない限りは、配当利回りは今後もこのレベルに落ち着く可能性が高いです。

 

財務諸表


5年間で増収増益傾向、2020年は純利益が大きく伸びました。
台湾セミコンダクターの製造技術と製造キャパシティーの高さも起因していますが、単純に力強い半導体需要によるところが大きいです。


ビジネスのスケールアップに伴い、資産、負債いずれも増加傾向となっています。
運転資金が十分にあり、資金不足の心配は無さそうです。
資産が大きい製造業の中では極めて資本比率が高く(64%!!)、先ず倒産の心配はありません。
これだけ内部留保が多いと、もうちょっと設備投資に回した方が良いようにも見えますが、けっこう慎重な企業なのかもしれません。


営業キャッシュフローはプラス、投資キャッシュフローはマイナスですが、フリーキャッシュフローがプラスで手元に資金が残っており、財務キャッシュフローはマイナスで、配当金や社債の返済に充てています。
本業で確りとお金を稼いで、設備投資にお金を回し、残ったお金で借金返済を行っている、典型的な優良企業のキャッシュフローですね。

 

台湾セミコンダクターは今後大きくなるか?(成長性)

台湾セミコンダクターの成長性を評価していきましょう。

既述の通り、2020年は増収増益で好調です。

最新決算(2021年3Q)も前期比で増収増益、EPSは13%増の1.08ドルでした。スマホ、高性能PC、IoT、自動車向けの半導体が何れも引き続き需要が強く、好成績に繋がったということです。


(出典:reuters

上記は台湾セミコンダクターの業績予想ですが、2021年も良いペースで業績が伸びる予想です。1~3Qの業績を見る限り、2021年度の業績予想は問題無く達成できそうです。

上記を纏めると、半導体需要を背景に業績はすこぶる順調で、確実に良いペースで成長していると言えるでしょう。

 

総評

業績、財務いずれもピカピカで文句のつけるところがありません。
但し台湾セミコンダクターに限らず半導体関連銘柄は総じて割高の状態なので、S&P 500が下がる等、米国経済が弱くなったときには株価が急落するリスクがあります。
個人的な見解になりますが、半導体ブームとは無関係に以前から安定した業績であり、受託製造は競合も少ない(ファブレス企業は開発競争が激しくて競合も多い)ので、一時的に株価が落ちることはあっても、安定的に株価が伸びていくことが期待できる銘柄だと思います。

以上、台湾セミコンダクターに関する株情報でした。

引用元
https://www.macrotrends.net/
https://www.tsmc.com/english
https://www.google.com/finance/
https://www.bloomberg.com/asia

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