米国株

サプリメント業界のエース!ユサナ・ヘルスサイエンス(NYSE: USNA)の決算分析


(出典:Natures Sunshine

先日のブログ記事で、おすすめ銘柄としてユサナ・ヘルスサイエンス(NYSE: USNA)を紹介しました。

将来株価が10倍に大化け!?食品・飲料関連でおススメの銘柄4選!(米国株)

こちらも誰も知らない銘柄だと思いますが、業績の伸び、割安度で絞って残った数少ない有望な銘柄の一つです。事業概要や決算内容等、詳しく調べてみたので、結果を皆さんにも共有したいと思います。

ではさっそくいってみましょう!

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの企業概要、事業内容(単純事業)

ユサナ・ヘルスサイエンスは栄養サプリメントを取り扱っている会社です。現名誉会長のMyron Wentz氏は生物学者、免疫学者であり、細胞へ正しく栄養供給することが健康に重要であるという理念をもち、1992年にユサナ・ヘルスサイエンスを創業しました。

顧客の長期的な健康を企業使命として、サプリメント以外にはスナックバー等の健康食品、スキンケア等の美容品を販売しています。事業内容はシンプルで投資家にとって事業多角化のリスクが少ない銘柄だと言えます。

商品は全てDtoC、顧客に直接販売する方式をとっています。インターネット販売のみならず、対面販売も行っており、アフィリエイト(ユサナの会員)が顧客に直接商品を販売する、ユニークな方法をとっています。

 

サプリメントの市場規模(社会需要)


(出典:grandviewresearch)

上記はアメリカでのサプリメントの市場規模です。今までも市場規模は拡大しており、今後も成長していく予想です。現代は情報が拡散されやすく、健康に関して詳しい人(もしくは興味を持つ人)が増えてきているようなので、今後サプリメントの需要が増えていくのも納得できます。いずれにしてもサプリメントの需要は今後も無くなることはなさそうです。

 

サプリメントの業界構造(競争要因、参入障壁)

サプリメント業界について5フォース分析をしてみましょう。


(出典:zumub.com blog

先ず直接の競合は他のサプリメントの会社でしょう。上記はサプリメントのトップブランドです。トップブランドだけで25もあります。これにマイナーなものも加えたら、サプリメントを取り扱っている会社の数は相当数になります。企業数が非常に多いので、競合間の競争は激しいと言えます。

次は顧客との力関係です。スーパーやドラッグストアにサプリメントを卸すこともありますが、ユサナ・ヘルスサイエンスの場合はエンドユーザーが顧客になります。上記の通り、サプリメントの選択肢は五万とあるので、エンドユーザーは価格はもちろん、自分にあっているサプリか、本当に飲んで体の調子が良くなっているか、効能等を他社と比べます。従って、ユサナ・ヘルスサイエンスに限らず、サプリメントの会社から顧客に対する交渉力は非常に弱いと言えます。

仕入先との力関係はどうでしょうか。ユサナ・ヘルスサイエンスの仕入先はサプリメントの原料メーカーになるでしょう。ユサナ・ヘルスサイエンスは複数のメーカーから原料を調達しており、特定のメーカーに依存するリスクを軽減しています。各メーカー同士で価格競争させて価格を下げさせることも可能でしょう。従って、仕入先に対するユサナ・ヘルスサイエンスの交渉力は比較的強いと言えるでしょう。

サプリメントの代替商品の脅威について、先ず食品でバランスを確り取るという方法が考えられますが、サプリメントほどは特定の栄養素をキチンと取るのが難しいです。サプリメントを取らないという選択肢もありますが(私も飲むのがメンドーでサプリメントは取っていません)、根本的な代替案ではないでしょう。従って、現時点では代替サービスの脅威はあまり無さそうです。

新規参入者について、少し古いデータですが、米国では1994年時点では600社がサプリメントを製造していましたが、今日は6,000社に増えたそうです(参照:Insider)。サプリメントは原価率が低く、健康ビジネスは人気なので、やはり新規参入が多くなるのでしょう。只、食品の製造には認可を取得しなければいけない他、製造設備、労働力の確保が必要になります。サプリメントの開発には栄養に関する専門知識を有する人員の確保も必要です。従って、ITや不動産等の業界と比較すると参入障壁が高いと言えます。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの強み(商品力)

ユサナ・ヘルスサイエンスは科学的なアプローチで健康に最適な商品を開発しています。

ユサナ・ヘルスサイエンスの主力商品はマルチビタミンの「USANA CellSentials」、ビタミンCの「Proflavanol」、善玉菌の「USANA Probiotic」です。

何れも科学的根拠に基づいて設計されたサプリメントで、一般の方々にはもちろん、アスリートにも愛用されているものだそうです。

私もそうですが、サプリメントに対する印象は「本当に効果があるのか怪しい」というのが多いと思いますが、ユサナ・ヘルスサイエンスは学者が創業した会社であり、その信頼性が最大の強みと言えそうです。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの株価(株価)


(出典:macrotrends)

上記のグラフは、一番上から株価、EPS(一株当たり利益。これを業績と考えて頂いて問題無いです)、PER(株価収益率。これが高ければ割高、低ければ割安と分かる指標)の順に並んでいます。

株価が右肩上がりで、EPSも右肩上がり、結果としてPER=株価÷EPS、が15~20の間でずーっと一定です(2018年に株価がピークを打った時期を除く)。

ピーター・リンチ氏の主張ですが、株で儲ける鍵は企業の成功(=業績)と株価の成功の不一致です(参照:ピーター・リンチの株の法則)。ユサナ・ヘルスサイエンスの場合は、業績が上昇傾向で、株価も上昇傾向なので、この不一致がありません。従って株価は業績を反映した水準で、高くも安くも無いと言えます。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスは割安か(割安度)


(出典:Yahoo!ファイナンス

ユサナ・ヘルスサイエンスが割安かどうか、各指標を見てみましょう。

ユサナ・ヘルスサイエンスのPER(株価収益率)について、同じセクターの平均PER=29.72で、平均よりもPERが低いです。

PBR(株価純資産倍率)を比較すると、平均はPBR=2.64なので、こちらはユサナ・ヘルスサイエンスの方が上ですね。

PBRを軽視するわけでは無いのですが、純資産(=PBR)が大きいから投資する(投資しない)と判断する投資家は少ないようで、基本的に業績(=PER)の上下を見て投資判断するようです。従って、上記の場合はユサナ・ヘルスサイエンスは割安だと判断して問題無いでしょう。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの配当金(配当)

ユサナ・ヘルスサイエンスは無配当です。

無配当=お金が無いというわけでは無いので、ちゃんと収益が出ているかは財務諸表を見て判断しましょう。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの決算内容

ユサナ・ヘルスサイエンスの決算書(2021年第2四半期)内容を一言で表すと、「サプリメントの売上が世界的に伸びて運動成績(純利益)は上々だが、献血(財務キャッシュフローのマイナス)のしすぎで血液量(=現金残高)が減って顔色が悪くなり、体も小さく絞んでしまった」という感じです。

下記(3つのポイントの後)に財務諸表があるので、詳細を確認されたい方はそちらをご覧ください。

 

ポイント1

先ず注目すべきは損益計算書(Consolidated statements of Comprehensive Income)の営業利益(Earnings from Operation)です。売上、営業利益がともに大きく伸びましたが、世界的に奨励プログラムを実施した結果、特に東南アジアでの売上が伸びたということです。為替レートの向上や売上の増加、製造加工費用の低下により、僅かに粗利率が改善されています。

 

ポイント2

賃借対照表(Consolidated Balance Sheets)の純資産(Total Shareholders' equity)に着目下さい。年度頭と比較して資産総額が減っており、企業がスケールダウンしています。純資産のなかでも利益余剰金(Retained earnings)が減っています。減少分は殆ど現金(Cash and cash equivalent)なので、現金を何かに使ったということです。

スケールダウンが必ずしも悪いということではありませんが、資産規模から見て成長していないことは間違い無いです。

 

ポイント3

キャッシュフロー計算書(Consolidated statements of cashflows)の財務キャッシュフロー(Net cash used in financing activities)を見て下さい。財務キャッシュフローが大きなマイナスですが、その中身は自己株買い(Purchase of common stock )です。自己株買いは株発行数が減るのでEPSが増加する効果があり、EPSが高いことは株主の利益で、株主貢献の一つと言われます。

株主貢献は結構ですが、あまりにも財務キャッシュフローのマイナスが大きいので、最終的に現金残高が期首と比べて2021年2Qで減ってしまっています(Cash, cash equivalents, and restricted cash at end of period)。自己株買いの計画は取締役会で決められているので簡単に変更できるものでは無いので、現金が減っても実行しなくてはいけないのですが、まだ現金があるとは言え、完全に資金繰りの重しになってしまっています。

 

財務諸表


(出典:ユサナ・ヘルスサイエンス2021年第2四半期報告書

 

ユサナ・ヘルスサイエンスは今後大きくなるか?(成長性)

ユサナ・ヘルスサイエンスの成長性を評価していきましょう。 損益計算書より、最新決算では増収増益となっており良い傾向です。


(出典:Reuters

上記は業績予想ですが、やや頭打ち感はあるものの、2021年も増収増益の予想となっています。今の勢いなら、このまま業績予想も達成できそうです。

2021年2Qで上手くいった奨励プログラムは3Qでも続けるということです。左記を発表したのは7月末時点でしたが、既に奨励プログラムが上手くいっているということでしたので(参照:プレスリリース)、3Qも予想は達成できそうです。

押し売りは良くありませんが、サプリメントは試してナンボのものだと思います。サプリメントの効果効能に自信がないと取れない戦略なので、ユサナ・ヘルスサイエンスの場合は戦略と商品の品質が上手くマッチしているのだと思います。

上記を纏めると、ユサナ・ヘルスサイエンスは確り成長の道を辿っていると言えます。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスは儲かっているか?(収益性)

ユサナ・ヘルスサイエンスの収益性をチェックしていきましょう。

先ず売上高純利益率を計算してみましょう。損益計算書より、2021年2Qの売上高純利益=13%です。やや強引ですがサプリメントが「食品加工」業界に含まれるとして、この業界の利益率と比較すると平均が6%(参照:csi market)なので、ユサナ・ヘルスサイエンスの利益率は平均より高いです。

次にユサナ・ヘルスサイエンスのROA(総資産利益率)をチェックすると、純利益÷総資産=23%でした。業界平均は5%(参照:csi market)なので、平均を遥かに超えています。

ROE(自己資本利益率)=純利益÷純資産=33%ですが、業界平均は14%なので、これはも業界平均を遥かに超えています。

上記を纏めるとユサナ・ヘルスサイエンスの収益性は非常に高いと言えます。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスは倒産しないか?(安全性)

最後にユサナ・ヘルスサイエンスの安全性をチェックしましょう。

賃借対照表より、短期的な資金繰りの安全性を示す流動比率=流動資産÷流動負債=249%で、100%を遥かに上回っています。

自己資本比率=純資産÷資産総額=70%と、理想の50%を上回っており文句のつけようがありません。

次にキャッシュフロー計算書から見る安全性ですが、前期比で営業キャッシュフローがやや小さくなったもののプラスで、投資キャッシュフローは小さなマイナス、財務キャッシュフローが大きなマイナスで、現金残高が減っています。資金繰りは最高の内容では無いですが、本業で確りキャッシュを生み出しているので問題はありません。

上記を纏めると、ユサナ・ヘルスサイエンスの安全性は高いと言えます。

 

ユサナ・ヘルスサイエンスの総評

以下は私個人が行った銘柄評価で、特定の企業や従業員、株主を攻撃する目的はありません。又、各銘柄について絶対的に正しい評価を議論するものでも無い為、私個人の銘柄評価に対する非難や誹謗中傷、嫌がらせはお止め下さい。

さて、しーおががの銘柄評価基準に照らし合わせた、ユサナ・ヘルスサイエンスの総合評価は74点です。商品の魅力や、業績、財務体質は素晴らしいです。投資したいですが、株価がさほど安くない(高くも無い)のは迷うところです。

ユサナ・ヘルスサイエンスに投資すべきかどうか、今は株価が下落トレンドなので、暫く注視して株価が下がりきったところで「投資すべき」というのが私個人の判断です。悪い材料が出て株価が大きく下がったら迷わず即投資ですね。

以上、「サプリメント業界のエース!ユサナ・ヘルスサイエンス(NYSE: USNA)の決算分析」でした。

食品関連銘柄で他のおススメ銘柄を見てみたい方は下記ご参照下さい。

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